頭皮の角質層がはがれ落ちたのが「フケ」であり不潔なものではありませんが、黒っぽい制服だとフケが目立ってしまうため、子供の間ではいじめ等の問題につながりかねません。
フケの種類
フケには次のように2種類あります。
①乾性フケ
頭皮からパラパラと雪の様に落ちてくるのが乾性フケの特長です。
頭皮が乾燥しているのが原因ですが、その他にもシャンプーが頭皮と合っていなかったり、洗浄力が強すぎたりしているのが要因です。
乾燥対策としては、
・栄養バランスの取れた食生活に気をつけること
・十分睡眠を取るようにすること
・ストレスをためないようにすること
があります
ところで、洗浄力が強いシャンプーとは、泡立ちをよくするための界面活性剤が含まれており、ラウリル硫酸やラウレス硫酸などがそれにあたります。
皮膚への浸透力が強いこともあり、フケが出る要因の一つとなりますので、シャンプーを変えてみるのもよいでしょう。
②脂性フケ
髪の毛の根元がベトベトした状態なのが脂性フケです。
頭皮の皮脂の分泌が多いときに発生しやすいのですが、男性ホルモンに関係しているので男の子にこの症状が出やすいです。
脂性フケが出やすくなる要因
脂性フケが出やすくなる要因としては、
・脂質や糖質の多い食生活
・自律神経の乱れ
・ストレス
・睡眠不足
が考えられます。
また、洗浄力の強いシャンプーを使用すると頭皮が乾燥してしまい、皮膚の乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌することがあります。
それで洗いすぎるようになって、ますます頭皮が乾燥しやすくなるので、シャンプーにも気を配りたいものです。
一方、頭皮の常在菌に「マラセチア菌」という真菌がいて、それが異常繁殖すると脂漏性皮膚炎になります。脂性フケがひどくなれば、この症状を疑う必要があります。
抗真菌成分入りのシャンプーが発売されていますので、高価ですが試してみるとよいでしょう。
洗髪後、髪が生乾き状態だとマラセチア菌が繁殖しやすいので、ドライヤーできちんと髪を乾燥させたいものです。
まとめ
子供にフケがあると、イジメなど人間関係が複雑になります。
フケが出ないよう措置を取りたいとお考えになるでしょうが、フケは2種類に分類され、お子さんが乾性フケなのか、脂性フケなのか確かめてから対応した方がよいでしょう。
処置を誤ると改善につながらない恐れがありますので、出来れば皮膚科で診断を受けた方が安心です。